みんなに優しい木のお話

最近新しく建てられる校舎を、木造にする学校や保育園が増えています。木造や木の内装の建物は、子供たちがのびのびと成長するのに適した環境だと再認識されていからです。生まれたばかりの赤ちゃんは自分の体温を調節するのがまだあまり得意ではありません。木の家は、適度な室温に自然に調節してくれたり、暑い夏には紫外線を吸収し熱も室内に伝えにくくしてくれます。寒い冬にも、一度温まった空気が木にたまっていき、暖かくごせます。
また、育児をするお母さんにも良い環境といえます。木は程良く音を吸収したり反射したりする働きもあるので、子供の声や物音など、鉄筋コンクリートだと耳ざわりに思える音も比較的気にならず、お母さんのイライラも少なくなるに違いありません。また、木のおもちゃや木の床や壁などの木目は小さなお子さんのこころの教育にも大変良いとされています。木目や節、それぞれに少ずつ違っている色や自然が作った形など、小さいお子さんは、いろいろな想像をふくらませ、どんどんこころが豊かになっていくことでしょう。また、木のおもちゃは、プラスチックなどのおもちゃに比べて壊れたり傷んだりしやすいものです。でもそれは、短所にはなりません。乱暴に扱うと壊れてしまうおもちゃで遊ぶお子さんは、きっと自分の物もお友達のものも大切にできる優しい人になれるでしょう。実際に、学校や保育園を木の床や壁に変えたところ、ケガの発生時に、『人に押された』などといったイライラが原因のものが大幅に少なくなったそうです。さらに、子供たちがきちんと授業に集中できるようになったこともわかっています。これからの時代を担っていく子供たちのために、木の環境がさらに重要視されていくことでしょう。さらに現代問題とされているのは、高齢化社会です。足腰が弱くなり、抵抗力の弱いお年寄りが安心して暮らせる環境とは、どんなものでしょうか?すべりにくく、程良く衝撃を吸収してくれ、ぬくもりのある木のすまいは、最適といえるでしょう。そのため、最近リフォームされる住宅は、木の風合いを生かしたバリアフリーの建物が大変注目されています。私たちは、木の生い茂る森の中を散歩すると、大変すがすがしい気持ちになります。樹木が発するフィトンチッドと呼ばれる空気をきれいにしてくれる成分のおかげです。木のすまいは、まるで毎日森林浴をしているような気分を味わえます。心と身体を健やかにするためには、木のすまいはこれからますます喜ばれるものになっていくことでしょう。

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日本の気候は夏暑く、冬寒気がとてもきびしいのが特徴です。そのため、住宅は「夏涼しく、冬暖かい」ことを良いとされます。鉄筋コンクリートの住宅は熱を逃さなため、保温性は高いといえますが、夏は日中上がった室温が朝方まで下がりませんし、冬は暖房をしても壁などが温まるのに時間がかかってしまいます。その点木造住宅は、開放的なので熱が逃げやすいという欠点はあるものの、木材は触ると暖かく感じられ熱の伝わりがゆるやといえるでしょう。さらに、日本の気候で忘れてはいけないのが湿度の高さです。住む人が快適に感じるために重要なのは、温度の調節は、もちろんのこと特に日本の住宅で湿度をほど良くコントロールしてくれる木材の性質が高多湿の日本において、最適といえるかもしれません。また、湿度の高い日本では、かび類やダニの発生がぜんそくや皮膚炎などのアレルギー性疾患をひきおこす健康上の問題もあります。木造住宅では、適度な温度調節ができることや、コンクリート住宅のようにカーペットなどを使用しなくても良いこともあり、健康的に快適に過ごせるといえるでしょう。

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私たちの祖先は古くから森の中で生活し、自然の中の樹々や植物・さまざまな動物たちと共に生活していました。そのため、特に私たち日本人は、森の樹々の緑や木の特な優しい質感に心癒されるでしょう。さまざまなストレスにより癒しを求める現代人にとって、心なごむ木の質感は心と身体の健康を考えるうえで全も大切といえるかもしれません。木材の持つあたたかく、やわらかい感覚、なごやかで落ち着きがあり心が安らぐ感覚は、木の特徴でもある木目などの美しい模様や、近年科学的にも実証されている特有の木の香りによる癒しの効果が古くから木に囲まれて生活してきた私たち日本人をリラックスさせるからでしょう。樹種や成長の速度、樹齢などさまざま要因で時に美しい木目を持つものがあります。特にスギやケヤキなどに現れる美しい模様は古くから貴重とされ工芸品や家具などに珍重されてきました。また、近年でも木目の美しさが再認識され、一般の住居でも壁・床・天井・家具などに木目の見えるものも好んで使う本物志向の住宅も大変注目されています。木の持つ癒し効果としては香りもあります。ヒノキやスギなど独特の香りを放つ木材は、その香りによるリラックス効果はもちろんの長所があります。森の中に入るとするすがすがしい香りはフィトンチッドです。森林浴などでこの香りをかぐと心が落ち着きリラックスすることができます。それは、私たちが古く森の中で生活していたからかもしれません。

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住宅の床はほど良いすべり(摩擦)と硬さを必要とし、それによって住む人の歩きやすさ、更には安全性の面までも左右する大切な要素といえます。ヒノキの床などは比較的、すべりやひっかかりが少なく歩きやすいといわれます。また、木材は水分を含んだ状態ですべりにくく転倒の危険も少ないといえます。さらに、ほど良い硬さも安全性の面から見て重要です。カーペットなどのやわらかすぎる床は足元が不安定で歩きにくく感じられ、逆にコンクリートなどの硬すぎる床では足首や関節に負担がかかり、どちらも長時間歩くと疲れやすく感じられるでしょう。対して、木材の床の場合はほど良い硬さで大変歩き心地が良い素材であるといえます。また、木材はごく小さなパイプ状の細胞の集合体であるため、衝撃吸収に大変優れており、住宅の床、学校、保育園、体育施設など安全性を重要とする場所で理想的とされ、多く使われています。

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